2005年 08月 06日
#32 謎のモビルスーツ |
フォン・ブラウンを逃げ出したアーガマは、出資者たちの強硬な主張で修理もままならないまま、地球圏に帰還したアクシズへの接触を試る。一方、ティターンズもシロッコのドゴス・ギアを派遣、アクシズへと向かわせる。なんとしても先にアクシズと接触したいエゥーゴの出資者ウォンは、ブライトとシャアの反対を押し切りドゴス・ギアへの攻撃作戦を実行させるが、シロッコのしたたかな反撃に遭い、アーガマは窮地を迎える。だが、そこに見たこともないモビルスーツの大群が駆けつけアーガマを救う。「彼女はあのモビルスーツにいるのか……?」シャアの顔が歪む。それは、アクシズ先遣部隊の放ったモビルスーツ隊だった。
▼解説
いよいよ第三勢力アクシズが登場する第32話。そして同時にシャアの女性関係が一挙に動き出し、彼の受難がはじまる回でもある(笑)。まず、地球でティターンズに捕らえられ、陵辱を受けてからまずますその自傷的な性向を加速させつつレコアが、この回でシャアに急接近する。一皮向けば結局、大きな存在に庇護して欲しい、という欲求がミエミエのレコアは、カミーユの気遣いはウザがるのにシャアには簡単になびく。だがその心は既にシロッコにあり、キスを交わしたあとの微妙な表情がなんとも言えない。たぶん、「迷っている」シャアよりも「迷わない」シロッコの方が、生き急いでいるレコアには魅力的なのだろう。「ゼータガンダム」はチープなプチカリスマ同士が激突する新左翼同士のセクト争いによく例えられる。人間、焦って、急いでいるときは、とりあえず結論を出してくれるもの(例えば発砲スチロールのシヴァ神とか)のところに駆け込んでしまうものだが、「ゼータガンダム」に出てくる人々は基本的にこのパターンにハマっているのだ、まるで、来るべき90年代を予見するかのように。
▼解説
いよいよ第三勢力アクシズが登場する第32話。そして同時にシャアの女性関係が一挙に動き出し、彼の受難がはじまる回でもある(笑)。まず、地球でティターンズに捕らえられ、陵辱を受けてからまずますその自傷的な性向を加速させつつレコアが、この回でシャアに急接近する。一皮向けば結局、大きな存在に庇護して欲しい、という欲求がミエミエのレコアは、カミーユの気遣いはウザがるのにシャアには簡単になびく。だがその心は既にシロッコにあり、キスを交わしたあとの微妙な表情がなんとも言えない。たぶん、「迷っている」シャアよりも「迷わない」シロッコの方が、生き急いでいるレコアには魅力的なのだろう。「ゼータガンダム」はチープなプチカリスマ同士が激突する新左翼同士のセクト争いによく例えられる。人間、焦って、急いでいるときは、とりあえず結論を出してくれるもの(例えば発砲スチロールのシヴァ神とか)のところに駆け込んでしまうものだが、「ゼータガンダム」に出てくる人々は基本的にこのパターンにハマっているのだ、まるで、来るべき90年代を予見するかのように。
by zgundam2nd
| 2005-08-06 22:24